?产卵ウズラをモデルとして、饲料用トウモロコシを玄米に全量置き换えた饲料を给与し卵黄成分への影响を解析した。
?玄米を给与しても产卵数や卵黄重量などの生产成绩は维持された。
?卵黄中のタウリン注1)とα-トコトリエノール注2)量が増加することを初めて明らかにした。
?卵黄中の脂质量は変化しない一方で、脂肪酸组成は大きく変化した。
?玄米给与による卵黄成分変化には、饲料成分の移行と生体内代谢の変化が関与する。
杏Map大学院生命农学研究科の古川 恭平 助教、村井 篤嗣 教授、杏Map全学技术センター 設備?機器共用推進室の髙濵 謙太朗 室長らの研究グループは、玄米を给与したウズラの卵において、机能性成分であるタウリンの増加、α-トコトリエノールの蓄積、および脂肪酸組成の変化が生じることを、多层オミクス解析注3)によって明らかにしました。一方で、玄米给与は产卵数や卵黄重量、タンパク质含量などの基本的な卵质には影响を与えず、饲料原料として十分利用可能であることも确认しました。
日本の饲料自给率は低く、饲料価格も高腾していることから、自立的な畜产体系の确立が重要な课题です。近年、饲料用トウモロコシと栄养価が近い饲料用米の利用が进められていますが、両者は脂质やビタミン贰类などの栄养组成が异なります。本研究では、トウモロコシ主体饲料と玄米主体饲料を产卵ウズラに给与し、卵黄成分への影响をメタボローム解析注4)、リピドミクス解析注5)およびビタミン贰解析を用いて评価しました。
その结果、玄米给与群では卵黄中のタウリン浓度が増加し、エルゴチオネイン浓度は减少しました。玄米に含まれ、ビタミン贰类の一种であるα-トコトリエノールが卵黄に蓄积することも発见しました。さらに、卵黄中の脂质量に変化は认められませんでしたが、リノール酸などの必须脂肪酸が低下し、肝臓で合成される脂肪酸の割合が増加することが分かりました。
本研究は、玄米が単なるトウモロコシ代替饲料ではなく、卵の机能性成分や脂质の质を変化させることを示したものであり、机能性卵注6)の开発や、卵のおいしさを决定する脂质组成の科学的理解に寄与する成果です。
本研究成果は、2026年9月7日(日本時間)付Elsevier雑誌『Food Chemistry』に掲載されました。
◆详细(プレスリリース本文)はこちら
注1)タウリン:
アミノ酸に类似した含硫化合物。抗酸化作用や脂质代谢调节、生体机能维持に関与することが知られている。
注2)α-トコトリエノール:
ビタミン贰类の一种。米ぬかや玄米などに多く含まれる。高い抗酸化能を持つことが知られている。
注3)オミクス解析:
生体内の多種類の分子(遺伝子、タンパク質、代謝物、脂質など)を包括的に解析する研究手法。本研究ではメタボローム解析とリピドミクス解析を組み合わせた「多层オミクス解析」を実施した。
注4)メタボローム解析:
生体内に存在する糖、有机酸、アミノ酸などの低分子代谢物を网罗的に测定し、生体の代谢状态を调べる解析手法。
注5)リピドミクス解析:
脂质(脂肪酸、リン脂质、中性脂肪など)を网罗的に分析する手法。生体内の脂质代谢変化を详细に评価できる。
注6)机能性卵:
通常の卵と比较して、特定の栄养成分や生理活性成分を多く含む卵。
雑誌名:Food Chemistry
論文タイトル:Impact of brown rice-based diets on egg yolk composition and metabolism in quail
著者:Kyohei Furukawa, Mizuki Yamamoto, Mitsuko Enomoto, Naoya Ogawa, Kentaro Takahama, Fumihiko Horio and Atsushi Murai すべて杏Map
DOI: 10.1016/j.foodchem.2026.151081
URL:
,