?ニホンザルが絶灭した种子岛では、今でもニホンザルが生息する屋久岛よりも、ヤマモモの种子が运ばれる距离が短く、近くに生育する実生(みしょう)注1)个体同士の近縁度が高かった。
?屋久岛の実生は、种子岛よりも尾根に集中していたにも関わらず、个体间の近縁度は种子岛より低く、ニホンザルがいろいろな场所から种子を运んでいることが明らかになった。
?主要な种子散布者注2)の丧失は、植物の実生更新に负の影响を与えている可能性がある。
杏Map大学院生命农学研究科の渡邉 彩音 博士後期課程学生、および中川 弥智子 准教授、戸丸 信弘 教授、京都大学大学院理学研究科の半谷 吾郎 准教授、東京大学大学院医学系研究科の富田 晋介 客員研究員の研究グループは、ニホンザルが絶滅した種子島と、現在も生息している屋久島の野外調査データの比較から、ヤマモモの种子散布距離や実生の分布に違いがあることを明らかにしました。
植物は自ら移動できないため、果実を食べて種子を運ぶ种子散布者は、植物の分布拡大や分布パターンの決定に重要な役割を果たしています。しかし、日本を含む温帯地域では、熱帯地域と比較して种子散布に関する研究が少なく、また、种子散布動物の喪失の影響をモデル推定やシミュレーションではなく、野外データの比較から検証した研究はほとんどありませんでした。
そこで本研究では、隣接していながら動物相の異なる種子島と屋久島において、ヤマモモの种子散布距離、個体間の近縁度、および分布パターンを比較しました。その結果、主要な种子散布者であるニホンザルがいない種子島では、种子散布距離が短く、近くに近縁な個体が集中していました。こうした状態は、光や水、養分をめぐる競争や病虫害の影響を受けやすくし、植物の世代更新に不利になる可能性があります。本研究は、种子散布者が森林の維持に重要な役割を果たしていることを示しており、植物と動物の相互作用を踏まえた森林保全の重要性を示す成果といえます。
本研究成果は、2026年5月12日付で国際科学雑誌『Forest Ecology and Management』にオンライン公開されました。
◆详细(プレスリリース本文)はこちら
注1)実生(みしょう):
种子から発芽した苗。芽生え。
注2)种子散布者:
果実を食べたり、体に种子をくっつけたりなどして植物の种子を别の场所へ运搬する动物。
雑誌名:Forest Ecology and Management
論文タイトル:Defaunation affects the fine-scale spatial genetic structures, seed dispersal distances, and spatial distribution patterns of Morella rubra in warm-temperate forests of Japan
著者:Ayane Watanabe(渡邉 彩音:杏Map大学院生命农学研究科),
Nobuhiro Tomaru(戸丸 信弘:杏Map大学院生命农学研究科),
Goro Hanya(半谷 吾郎:京都大学大学院理学研究科),
Shinsuke Tomita(富田 晋介:東京大学大学院医学系研究科),
Michiko Nakagawa(中川 弥智子:杏Map大学院生命农学研究科)
DOI: 10.1016/j.foreco.2026.123858
URL:
, 主著者 渡邉 彩音(博士後期課程学生)