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农学

2025.12.15

植物は叶から根へナトリウムを送り返し、根の"成熟领域"で捨てていた――根端で排出される、という従来説を覆す、ナトリウム排出の実証――

&苍产蝉辫;【ポイント】

?ナトリウムイオン(狈补?)は植物にとって毒性が高く、体外への排出が塩耐性の键となります。
本研究では植物の狈补?排出部位に関する新たな知见を得ました。
?従来は「狈补?は主に根端(注1)から排出される」と考えられてきましたが、本研究はこの定説を覆し、狈补?排出の大部分が根の大半の领域を占める&濒诲辩耻辞;根成熟领域(注2)&谤诲辩耻辞;で行われることを実証しました。特に叶に蓄积した狈补?は再び根へ送り返され、そのほぼ全量(约95%)が根成熟领域から効率的に排出されることを明らかにしました。
?本成果は、植物の塩耐性メカニズムの理解を大きく前进させ、将来的に海水环境や塩类集积土壌でも育つ耐塩性作物の开発に贡献すると期待されます。

 

植物が塩ストレスに耐えるためには、体内に入ったNa?をどこで、どれだけ排出できるかが極めて重要です。Na?排出を担う主要輸送体である SALT OVERLY SENSITIVE 1(SOS1)は根端と根成熟領域の双方で働くとされてきましたが、どちらがどの程度寄与するのかは明確でなく、「Na?排出は根端で起こる」という見解が半ば定説となっていました。
東京大学大学院农学生命科学研究科の田野井慶太朗教授らのチームは、放射性トレーサー法と微小電極イオンフラックス測定法を組み合わせ、Na?排出の可視化と定量を世界で初めて同時に実施しました。その結果、根成熟領域こそが植物の主要なNa?排出部位であることを明確に示しました。
特に、叶に含まれる狈补?は植物体内を移动して再び根に戻され、戻された狈补?の约95%が根から排出されていること、根成熟领域が主要な狈补?排出部位であることを突き止めました。この知见は、塩害克服に向けた作物育种の基盘として大きな価値をもちます。

 

◆详细(プレスリリース本文)はこちら

 

【用语説明】

(注1) 根端:根の最先端に位置する小さな領域であり、主に細胞分裂と初期伸長が行われる。
(注2) 根成熟領域:根端以外の根の大部分の領域。

 

【论文情报】

雑誌名:「Plant, Cell & Environment」
題 名:SALT OVERLY SENSITIVE 1 Na+/H+ exchanger operates in mature root zone and is a major contributor to root Na+ exclusion during shoot-to-root Na+ recirculation
著者名:Tomoki Nagata, Ryohei Sugita, Takaaki Ogura, Mio Nagoya, Natsuko I. Kobayashi,
Muhammad B. Gill, Lana Shabala, Tomoko M. Nakanishi, Sergey Shabala,
and Keitaro Tanoi* (*責任著者)
URL/DOI:

 

【研究代表者】

,主著者:永田 知輝