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医歯薬学

2025.09.16

産後うつ傾向は母子の望ましくない生活行動に関連 ~産後メンタルヘルスの継続的支援の必要性を提唱~

【研究概要】

?母親の持続性产后うつ注1)(产后にうつ倾向が长引くこと)は、子どもの短时间睡眠や长时间のスマホ利用などの望ましくない生活行动や多动様症状などに関连していた。
?遅発性产后うつ注2)(出产から数年経过后に起こるうつ倾向)は、母亲の睡眠时间やネット利用时间、支援サービスの利用状况などに関连していた。
?产后女性のメンタルヘルスを継続的に支援することは、幼児の健全な行动を促进し得る。

 

杏Map大学院医学系研究科総合保健学専攻の西谷 直子 教授と田村 晴香 博士後期課程学生らの研究グループは、産後うつが長引く「持続性产后うつ」や出産数年後に出現する「遅発性产后うつ」には、それぞれに関连するライフスタイルがあることを新たに発见しました。
本研究は、日本の产后女性を対象に、产后から1年半にわたって2回调査し、食事?运动?睡眠などのライフスタイルやインターネット利用行动、育児感情などの项目から抑うつ倾向との関连などを解析したものです。解析の结果、产后のうつ倾向は出产后すぐだけではなく、约2年长引く人が24.1%存在していたこと、また、产后すぐは気にならなかったが、数カ月~数年経ち不调を来たす人が12.7%存在していたことが明らかになりました。
それらは母親自身の生活習慣だけでなく、子どもの生活行動や発達特性にも関連していました。持続性产后うつ状態の母親に育児されている子どもは、食生活が不規則であり、睡眠時間が短く、寝つきが悪く、スマホ利用時間が長くなっている傾向があること、さらに多動と思われる様子が見られることなどが明らかになりました。
产后女性への支援は、产后女性自身の健康において非常に重要です。それに加えて期间を限定しない継続的な支援やニーズに応じたよりオーダーメイドな支援がなされることは、望ましい育児行动に繋がり、それらは、幼児の健全な行动をも促进し得る可能性があります。
本研究成果は、国際学術誌『Maternal and Child Health Journal』(2025年1月20日)および『Nagoya Journal of Medical Science』(2025年8月26日)に掲載されました。

 

◆详细(プレスリリース本文)はこちら

 

【用语説明】

注1)持続性产后うつ:
产后うつ状态が产后数週间から数カ月以内と比较的早く回復する状态ではなく、その后数年にわたって続くうつ倾向のことを指す。
本研究では、出産後5~8カ月時点で第1回調査を、その後1年半後に第2回調査を実施し、その両調査で日本語版エジンバラ産後うつ病自己評価表(EPDS)を用いて産後うつ傾向を調べた。両調査でEPDSスコアが9点未満の母親を “持続性产后うつ傾向無し”、9点以上の母親を “持続性产后うつ傾向有り”と定義した。
注2)遅発性产后うつ:
产后うつ状态が产后数週间から数カ月以内と比较的早く出现する状态ではなく、その后数年后に出现するうつ倾向のことを指す。
本研究では、第1回調査で産後うつ無しであった人のうち、産後2年経過時点の第2回調査でEPDSスコアが9点以上の産後女性を”遅発性产后うつ傾向有り“と定義した。

 

【论文情报】

①雑誌名:Maternal and Child Health Journal
論文タイトル:Association Between Persistent Maternal Depression among Japanese New Mothers and their Toddlers’ Behaviors
着者:Haruka Tamura, Naoko Nishitani
DOI:10.1007/s10995-025-04049-y
URL:

 

②雑誌名:Nagoya Journal of Medical Science
論文タイトル:Association between maternal depression and smartphone use: a 1.5-year follow-up cohort study of Japanese mothers
着者:Haruka Tamura, Naoko Nishitani
DOI: 10.18999/nagjms.87.3.498

 

【研究代表者】

, 主著者名:田村 晴香(博士後期課程学生)